質問:あお 女 22歳
大学生です。上手くまとまらず長文になってしまい申し訳ありません。もし最後まで読んで頂ければ幸いです。

姉は2つ歳上で、現在無職です。
決して「働かないから悪い!」と言いたい訳ではありません。きっと本人にしか分からない苦悩があるのだろうと思います。

2年程前に大学を中退した姉は、かなり情緒不安定でした。夜中に泣き喚いたり、物に当たったり、家族共有で使っていた物を無断で捨てたりしていました。

両親も辟易したのか「見てるこっちが辛い。」と言うようになりました。
私はそれはちょっと違うのではないかと思ったので、「一番辛いのは本人(姉)だと思うよ。」と言いました。
どう対応していいか分からないと言う両親に、病院に行ってきちんと専門の人に見てもらった方が良いと勧めたりもしました。

どうやら鬱と診断されたようで、今は薬を飲んで精神的に安定しています。

私が姉に優しく出来なくなったきっかけを書きます。

まだ姉が不安定だった頃、私自身、就活で忙しく、夜中に大声で叫んだりするのはやめて欲しいな、と少しウンザリしていました。
でも姉の事を何も知らずに嫌うのはダメだと思ったので、姉が何を考えてるのか知るために話を聞くことにしました。よほど就活で心が折れたりしたのかな、と同情もしていました。
しかし、姉の話を聞いていると、就活らしい就活はほとんどしてなかったようで「四年制大学に行きさえすれば、簡単に就職できると思ってた。」と言い出しました。
バイトもサークルもしない、資格も気が進まない、就活は思ったより大変そうだった、楽しくて自分に合う仕事がない、と姉は言っていました。

私にはその楽観的な考えが全く理解出来ません。
姉は就職氷河期を知らなかったのでしょうか。
ひとごとだと思っていたのでしょうか。
危機感がなさすぎると思います。

私は、良い大学を出ても正社員になれない氷河期世代を見て、例え就活が上手くいかなくても手に職をつけておこうと、国家資格の取れる大学を選びました。人見知りな自分が、面接で勝てると思えなかったので資格を取って安心したかったのもあります。
学費はそれなりに高かったので親に相談して承諾を得ました。
授業は忙しかったけど、自分で選んだ道だから後悔はしませんでした。
その職種が思っていたより低賃金で、自立して生活していくのに不安があったので、一般企業に就職することにしました。
就活ではコミュニケーション能力が重視されると聞いたので、あえて苦手な接客業のバイトをしたり、ボランティアやサークルに参加して面接で話せるネタを作ったり(もちろんその為だけに参加していた訳ではないですが)、電話だと緊張して吃音が出てしまうので、話す内容を紙に書いてから電話をかけるなど、自分にできる最大限のことをやりました。
こんなに努力してすごいだろ!と威張る気にはなれません。やって当たり前だと思っていたし、私より頑張っている人はたくさんいました。私より成績の良かった友人は、家庭事情により短大にしか行けないと嘆いていました。奨学金やバイト代で学費を払っている人もいました。私は恵まれた環境で育ったのだと気づきました。

だから、姉の「何となく親に勧められて大学に行ったけど楽しくなかった。」「就活はもっと簡単だと思ってた。」という言葉に、怒りが湧いてきました。

姉は「今の状況が辛い、働きたいけど働けない、苦手だから出来ない」と言いますが、私から見たら努力不足に見えてしまうのです。
もちろん、人が頑張れる量には個人差があるし「みんなはこれだけ頑張ってるんだから姉も同じだけ努力しろ!」とは思いません。

鬱病の人に努力不足だと言うのはタブーだと分かっているので姉には決して伝えませんが、姉を見てるとイライラしてしまうようになりました。

私が姉に優しくなれない理由は他にもあります。

母が1ヶ月ほど入院していた時期があり、大学が長期休みだった私が家事を請け負いました。
その頃、姉は一日中家にいるにもかかわらず、少しも家事を手伝わないどころか「暇すぎて死にそう~」「なにか面白い事ないかなぁー」とブツブツ言い始めました。私も1人で家事をこなすのが負担だったので「一緒に料理を作ろう!」と誘ったのですが、料理を作っている最中「私は手際が良くないから」「何をしたらいいか分からない」「楽しめない」とネガティブなことばかり。私は姉のやる気を削がないように「次はコレをしてくれると嬉しいな!」と明るく接していたのですが、「あなたはいつも楽しそうでいいな」と言われ複雑な気持ちになりました。

私がいつも楽しそうなのは、人に幸せにしてもらおうとせず、自分の人生は自分で楽しくするものだと思っているからです。

高校生の頃、自分はうつなのではないか、と考えた事がありました。成績が下がったことで過剰に自分を追い込んでしまい、眠れなくなったり、今まで楽しめていた趣味が楽しめなくなったりしたからです。
でも、こんなことくらい誰にでも起こることだし、病院に行っても診断は下りないだろうと思いました。
そこで、自分を助けてあげられるのは自分だけだと思い、ネットで調べたメンタルコントロール法を実践してきました。

私が楽しそうだからといって、姉に羨ましがられる筋合いはありません。
姉は「環境が違えばよかったのかも」「気が弱くて社会に出られない自分は可哀想」「社会制度が悪い」「みんな出来ているのにどうして自分だけ」「親にこんな育てられ方をしたから」などと言ったりします。

しかも姉は最近、親のお金で友達と旅行に行ったり、服を大量に買ったり、ファンクラブの会費を払ってもらったりしています。

遊べる元気が出てきたのは良い事だと思います。
鬱病には休息が必要な事も知っています。
私も頑張らないといけない時にやる気が出ず、自分自身を責めてしまった時期はひたすら現実逃避に走っていました。そんな時は無理に頑張ろうとせず、できそうな事から少しずつ始めるのが正解だと経験上分かっています。

それでも「やりたい事が見つからない」と言いながら親のお金で遊んでいる姉を見ると、もう擁護しきれません。働きたくないから鬱病を言い訳にしているのではないかと疑ってしまいます。病院を勧めたのも少し後悔しています。

私は病院に行かず学校も辞めず自力で対処したのに。(決してそれが正しいとは言えませんが)
私だってやりたい事は見つかってないけど、生きていくのにお金が必要だから就活したのに。
親からもらったお金を使うと罪悪感があるから、せめて自分の遊ぶお金くらいはと思ってバイトをしたのに。

そう思うと、姉を優しい気持ちで見守ることが出来ません。

どうすれば良いかは分かっています。
私が早く家を出ればいいのです。
幸い、私はもうすぐ一人暮らしを始めます。
私も自分の事で精一杯だし、姉にイラつく時間がもったいないし、無理に姉の事を好きになる必要もないかな、と思ったので、冷たいと思われるでしょうが、姉と関わらないことにしました。私が一方的に無視している状態なので、自分が悪者になったようで良い気分ではありませんが、もう家を出るまではこれでいいやと思いました。

それで、今までは自分の事だけに集中できていました。

しかし最近、家でゴロゴロしたり、テレビをみて呑気に笑っている姉を見ると、またイラついてしまうようになりました。

おそらく原因は、もうすぐ社会人になる事への不安です。
正直、自分が社会で働いていける自信がありません。
仕事を覚えるのは遅いし、効率的な動きや、臨機応変な対応をするのが苦手です。バイトでもかなり迷惑をかけた自覚があります。

もちろん、就活の時のように出来る限りの対策はしていくつもりです。
自分で働いたお金を好きな事に使える楽しさは知っているし、一人暮らしはしたかったので前向きに頑張ろうと思っています。

でも、仕事でつまづくたびに、姉は働かなくても生きていけてるのに、なぜ自分は必死に心を擦り減らしながら働いているんだろう、と思ってしまいそうで、自分の卑屈な考えが嫌になります。
また、私までニートになる訳にはいかないから、もし仕事が辛くても辞められないとプレッシャーを感じたり、今の状況で両親が死んでしまったら、私が姉を養わないといけないのかな、と考えたりして憂鬱な気分になります。

自分が何に悩んでいるのか分からなくなってきたので、気持ちを整理する為に書かせていただきました。長々とすみません。

姉と適度な距離を保ちつつ、私は自分の人生を楽しもうと思ってはいるのですが、気持ちの切り替えが上手くできません。
もっと心に余裕を持って生きるにはどうしたらいいのでしょうか。

 

回答:メール頂きありがとうございます。ご相談大変嬉しく思います。
お姉さんも、ご家族も、そしてあおさんもそれぞれの思いがある中、調和を目指していらっしゃるご様子が伝わってきて胸に響きました。

私がいつも楽しそうなのは、人に幸せにしてもらおうとせず、自分の人生は自分で楽しくするものだと思っているからです。

ごもっともだと思います。とても素晴らしいですね!
更に

どうすれば良いかは分かっています。
私が早く家を出ればいいのです。
幸い、私はもうすぐ一人暮らしを始めます。

このようにご自身で解決策がわかっていらっしゃることも素晴らしいですね!

それでも「やりたい事が見つからない」と言いながら親のお金で遊んでいる姉を見ると、もう擁護しきれません。

擁護する必要はないと思いますよ。お姉さんはお姉さんのペースで色んな物事を解決していくのでしょうから。
また、

今の状況で両親が死んでしまったら、私が姉を養わないといけないのかな、と考えたりして憂鬱な気分になります。

このような状況では生活保護などの制度もありますので、安心してあおさんはご自身の生活を楽しまれると良いかと思います。

あおさんはとても頑張り屋さんだとお見受けしました。今まで本当によく頑張ってこられたかと思います。
これからは何がワクワクするんだろう、これ楽しいかな?と自分自身にたまには聞いてみるのもよいのではないでしょうか?
そして仕事の中にそれを見つけることができると、とても幸せなことかと思います。
そうすることで余裕も生まれてくるのではと思います。

働くことに楽しみや幸せを見つけると、そのようでない人を見ると「どうかこの方に楽しめる仕事や活動が見つかりますように」と自然に思えるようになるでしよう。

自分で働いたお金を好きな事に使える楽しさは知っているし、一人暮らしはしたかったので前向きに頑張ろうと思っています。

このように思えるあおさんは必ずやこの悩みを乗り越え、人生を楽しく謳歌されることでしょう。
また、お姉さんをご心配される優しいお氣持ちをたまにはご自身に向けて、あおさんの「頑張り屋さん」の部分がゆっくりできる時間も設けて下さいね。

あおさんとお姉さんが幸せであるよう心よりお祈りしております。