【お悩み相談 00637】人間関係のトラブル回避の教育

質問：温泉enjoy 女性 30歳
知能検査から、自閉症スペクトラム症の特性と分かりました。

知能は122で、平均の100より上です。
一方、皮肉の会話の理解、語句の説明、コミュニケーション(暗黙のルール、抽象的な表現)が苦手です。

発症は出生時です。
私が集団に馴染むことが難しいサインに気づいたのは、家族と養護教諭です。

1.同じクラスの方の話題が全くなく、親しい他の学年の方の話題ばかりする
2.学校の話を尋ねられたとき、泣きそうな顔をする
3.真っ先に否定、怒る環境で黙り込む、警戒する
4.同年代の方とコミュニケーションを取るのを嫌がる

そのため、家族は、幼児期の私が誘拐されることを心配してフードコートに連れて行かず、帰しました。フードコートは混んでいたため、人混みを避けてインフルエンザの感染の予防に役立ちました。私がクラスに馴染めないときは、保健室で休養、食事をしました。

養護教諭は、「○○ちゃん(私の名前)が誘拐されるのが心配で、父親はフードコートに連れて行かずに家に帰すくらい可愛かったのよ」と話し、私は「嬉しくなかった！」と反発しました。理由は、話題が狭まるから、私に何か問題行動があったのか不安になるから、父親に情報が漏れたときに父親が先生と一緒になって怒るからです。

今から思えば、折角、私の家族と養護教諭は、私の自閉症スペクトラム症の特性を理解して「集団から離して個室を与える、一人になれる場所を提供する」という配慮をしたにもかかわらず、私が「嬉しくなかった！」と反発して、申し訳なさを実感しました。

5年上で、発達障害の方(偏差値40以下の私学高校または、定時制高校に進学した方)は、皆、トラブルの回避でフードコートに入らずに家に帰されていました。理由は、彼らが公共の場で大声、レジで順番抜かしという、第三者が見ても明らかに常識範囲外の行動をしたからです。私が、彼らと同じ扱い(集団から隔離)になって残念です。

私は4月から医療専門学校の診療放射線技師学科に進学します。専門学校の生活に慣れて落ち着くまでは、他の学生に対して挨拶のみにし、それ以上は、話さないようにして、精神的な負担を減らしたいです。特に、父親が人間関係のトラブルを心配しています。理由は、信用に関わるから、損害賠償金を請求されるから、学校や病院が潰れるから、他人の命を預かる職業であるため、裁判を起こされるからです。

私は、人間関係のトラブル回避教育で、様々な方と話ができないのは残念ですが、「二の次」と割り切りました。「自閉症スペクトラム症という、病気のため、諦めざる得なかった」と納得しました。