デイケア 2020.6.10

いよいよ関東も梅雨入りになるようですね。
貴重な陽射しと風を浴びながら、本日のデイケアも元気よくスタートです！

本日は6名の方にご参加いただき、嬉しいことにそのうち2名は初参加者さんでした〜！

まずは挨拶も兼ねて連句から。
仕事をしたいと思い作業所の見学に行くことにした、作業所の体験を通してとても気に入ったところが見つかったなどの新しい進路について、
夏前に気になること・続けていきたい趣味や、嗜好についての句が並びました。
皆さん、自粛期間で溜め込んだエネルギー少しずつ放出し開放されているようですね！

続きまして、当事者研究。
本日は2本立てでした。

1つの目のテーマは「通所先までの往来を一人でできるか不安」。
作業所が決まりそうだが、決まったら将来的に一人でバスに乗って通所できるようにしたい。
過去にぼーっとして違う行き先のバスに乗りそうになったり、また不測の事態になった時に周りの人に助けを求めづらいので心配。
目標をクリアするためどのように工夫するといいかを話し合い、「困っていそうな時はお電話ください」という内容が書かれたヘルプカードを作成しておいて困った時に周りの人に見せる、などの意見やアドバイスが出ました。

お話を伺っていくうちに、過去に気になっていた人の目線が最近気にならなくなってきていることがわかり、
このまま当事者さんの力を信じて歩まれるのを、今後も是非見守っていきたいと思いました！

2つ目のテーマは「こわい」。
一緒に暮らしている兄弟から暴力を振られていて怖い、特に機嫌が悪くなるとそれが起こるが、穏やかに過ごしていくにはどうしたらいいか話し合いました。
ご兄弟さんの機嫌が悪くなるポイントを探ると、仕事でストレスが溜まった時、また洗濯物が自分のルール通りに洗われていなかったりゴミが落ちていたりと衛生面が保たれていない時が多いようで、
このご症状を「暴力」という強い言葉に引っ張られずに考えていくためにご兄弟さんの「自己病名」をみんなで考え、
親しみやすく柔らかい表現を使って理解することを試みました。
上がったのは、「日頃のうっぷん晴らす病」、「プレ更年期」、「裏表病」、「シンデレラ継母病」、「内弁慶症候群」など、
ご兄弟さんのいろんなキャラクターを感じる様々な自己病名が並びました。
ご兄弟さんのことを少〜し理解できたところで、どうしていくと良い方向に行けそうかをいくつかご提案いただき、
当事者さんも市役所やソーシャルワーカーなど、専門機関に相談してみるお気持ちになったというところで終了となりました。

怖い存在だと仰るご兄弟さんに対して、言い返すことなく「穏やかになってもらえるといいな」と優しい目線を向けている当事者さんのお優しい気持ちにほっこり。

引き続き今後の動向が気になるテーマばかりでしたので、また研究しましょう☆

最後は、週替わりプログラム。
本日は「コラージュ」で、皆さんの好きな物を切り貼りしていただきました。
自粛中に行きたかったところ、やりたかったこと、やるはだったものをイメージしたものが多く、
皆さんのメッセージが良く伝わる素敵な作品ばかりで、見ているだけでワクワクしました♪

次回の週替わりプログラムは、「皆んなで作ろうデイケアのチラシ！」です。
そらうみクリニックのデイケアをもっとたくさんの方々に知っていただき、活用していただくべく、チラシ作りを行いたいと思います！
皆さまのご参加をお待ちしております☆

精神保健福祉士