河津桜や菜の花が見頃を迎え、ふと地面に目を向けるとタンポポやオオイヌノフグリなど春の野草もどんどんと花を咲かせています。
少しずつ春に向かっているんですね。
本日も春の陽気のなか、見学の方も含めて7名の方にご参加いただきました。
まずは連句から。
一喜一憂しても自分のペースを保てるといいな、相変わらず山に登っている、プレカレッジが楽しかった、急にむなしく感じた、家族とのやりとりは難しい、気分の浮き沈みがあっても子供が元気で何より、ショートステイが楽しみ、仕事の細かな独自ルールが大変だけどなんとかやっている、
など低調気味のご報告からマイペースにお過ごしの方まで、それぞれのご様子が伺える句が並びました。
続きまして、当事者研究。本日は2本立てでした!
1つ目のテーマは「悪口を言われる確率を数式にして考えた」。
きっかけは、あるイベントに参加した際に「キモい」という言葉を耳にする場面が3回あり、これを自分に言われていたのではないかと思い、帰宅後家族に相談したところ、そんなことはない、そう思う必要はないと返されたが、自分と家族でこんなに受け取り方が違うのは何故かと思い、それを数式にして考えてみましたと、ご発表いただきました。
「キモい」を悪口と考えて、それが起こった回数を基準に式を立てると、自分に言われている、もしくは言われていないと感じる感度が、自身と家族で異なる、
さらに悪口の回数が少なければ、その感度も低くなるという結果を示していただきました。
皆さんからは、その「感度」を不安と考えた時に不安が小さくなれば、聞こえる悪口の量も減るのでは?というご感想をいただきました。
式を立てる条件として、悪口を聞いた回数を設定する条件を「1日」とするか、電車、学校などその「場面に分けて」にするか、という、終始数学的な観点で話が進みました。
研究として究極の方法、数式に当てはめる!
今回、不安を感情面からピックアップするのではなく、数値に換算していただいたことでシンプルに理解しやすいな、と思いました。
2つ目のテーマは「メンヘラな人は何故急に連絡が取れなくなるのか」。
精神的に落ち込みがある人とやり取りをする中で、急に連絡が取れなくなってしまい虚しい経験をしたことが多々あって、そういう方がどのような思いで突然連絡を途絶えさせてしまうのかを知りたい、ということでテーマをご提供いただきました。
皆さんからは、自分も「調子が悪い時に連絡を取りたくないと思った」経験があるとお声をいただき、そういう時はそっとしてもらえるといいかも、あまり気にしなくていい、時間が経過したらまた連絡を取り合えると思う、などのアドバイスもいただきました。
ご発表者さんも連絡が途絶えてしまった時にどんな反応をするといいか迷われていたようで、皆さんからのご意見をもとに「コロナ明けの暖かくなった頃に、調子はどうですか?と連絡してみます」と、お考えがまとまったようでした。
調子の波が人それぞれある中、他者同士がいつも同じ調子で連絡を取り合うって意外と難しいものなんだな、と感じることができる研究でした。
本日もあっと言う間に、終了のお時間となり、予定していた週替わりプログラムはまた来週に持ち越させていただくことになりました。
次回2/24の週替わりプログラムは、今回できなかった「絵月記&コラージュ」を実施します♪
皆様のお越しを心よりお待ちいたしております。
作業療法士
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