水無月とも呼ばれる6月がスタートしました。梅雨なのに「水が無い月」って不思議な感じがしますが、諸説あるなかのひとつ水無月の「無(な)」が「の」にあたる連体助詞という説があります。水が「無い」わけではなく「水の月」という意味なんですね。さて、今年はどんな水無月になるでしょうか。
本日のデイケアは6名の方にご参加いただきました。
まずは連句から。
デイケアやめブログやめ、耳の炎症と作業体験、久しぶりの花の国(おかげさまで超忙しい)、私の母父が施設を移動して幸せにしてると嬉しい、心地良い筋肉痛、良いことから悪いことへ、明日はコースカの近くにいとはん行く事が楽しみです、など幸せなエピソードもあり、辛いこともありの句が並びました。参加者皆さまにとって、本音で語れる安心の場であることが伺えました。
続いて当事者研究。
本日は「体調に合わせた仕事のコントロール」というテーマについて話し合いました。
ご相談者さんは、個人で事業をされていて、体調が悪いときに仕事をどのようにコントロールしたら良いか?というお困りごとについてあげられました。
調子が悪い時は、仕事量が変わらないけれど作業量が少なくなるために焦り、不安感、やらなければいけないなどに囚われ、効率が落ち、頭に考えがいっぱいあるができない、ミスをするなどの問題に発展するとのことでした。
仕事が忙しくなることと調子が悪くなることは比例しますか?という質問に対しては、あまり関連性はないとのことでした。そして、調子が良い時は、忙しくてできないことがあっても「まあ、いいか」と思うことができ、ミスへの不安感などもないとのことでした。調子が悪い時の焦燥感は、なぜ起こるのか?ということについては、責任感が強く、お客様に早くサービスを届けたいという思いも大きいと分析されました。
こちらの相談者さんのお困りごとに対し、参加者の方から「人を雇う、まとめて仕事をしておくなどの保険を調子良いときに準備しておいてはどうか」「大半の人はそこまで期待していない、多くの人は待ってくれると思うから、そう思うことにしたらどうかな。紙に書いて見えるところに貼っておくのも良いかも」という意見があがりました。また、「調子が良い時に仕事をセーブしておくのはどうか?」という意見もあり、相談者さんのお困りごとに共感され、ご自身もついつい調子良いときは仕事や予定をいっぱい詰め込んでしまうことが課題だと話されていました。
なかには、「大変そうだな」と共感の感想や「まじめでいいな」という肯定的な感想も聞かれました。
相談者さんは、自分の性格で考え方のクセですねと気づきを深められ、できることがありそうですと表情を緩められていました。お仕事が忙しく今日も欠席しようか迷われたとのことですが、来て良かった、楽になったと話されていました。悩みを心置きなく話すことができ、共感や肯定的な言葉、前向きな意見をいただける場があることは心強く大切だと改めて感じました。
プログラムの間に、数分間、呼吸に注意を向ける瞑想を行いました。初めて瞑想を体験された方もいらっしゃいましたが、スッキリした、視界が変わって焦点が合った気がする、眠くなった、呼吸が浅く体が緊張してることに気がついたなどの感想が聞かれました。
最後は、本日の週替わりプログラムの「絵月記」。
第1週目の恒例プログラム、先月の5月を振り返り絵で表現しました。
梅狩りの絵から虫に刺されたエピソードで盛り上がったり、リフレッシュできた場所の絵、近所から見える風景、好きなお花、瞑想中に浮かんだ映像など思い思いに描きながら、和気藹々と楽しい時間になりました。
次週は、第2週目プログラムの「ストレッチ」です。呼吸と組み合わせたストレッチをゆっくりとおこなっていきます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
作業療法士
最近のコメント