日の出から日の入りまでの時間がもっとも長い日『夏至』をむかえました。夏至とは、中国の古いこよみから来ている二十四節気(にじゅうしせっき)の一つで、6月21日か22日。梅雨の季節ですが、暦の上ではすっかり夏ですね。雨の日はうっとしいと感じることもありますが、自然の恵みに感謝しながら本格的な夏の到来を待ちたいですね。
本日のデイケアは、7名の方にご参加いただきました。
まずは連句から。
Mac→Windows、生活が少し落ち着きました、忙しさに少し慣れてきた、悩んだ結果、サンダルのココナッツの香り我が家に夏が来た、人と会うと…、きのう私のお母さんのトマトスープがおいしかった、一昨日頃から友達のラインが華やかに、という句が並びました。Mac、Windowsのマニアックなお話やトマトスープのレシピをシェアしていただいたりと楽しく近況を報告しあう時間になりました。
続いて当事者研究。
今回も前回のご相談者さんで、続きを相談したいということでした。お困りごとは「自暴自棄になっていて、生きていることが嫌になってきた。死にたいわけではないけど、すごく落ちている気分をどうにかしたい」ということでした。
参加されている方から「私もそんなときあるよ」と声があがり、参加しているほとんどの方が気分がひどく落ち込み、生きていることが面倒になるような感覚を味わったことがあると共感されていました。
今の状態を詳しくお聞きすると、久しぶりに人に会った後に食べたものを吐いた、親にあたってしまう、イライラして昔を思い出すということを話してくださいました。そして、以前は昔を思い出してイライラすると思っていたけど、イライラしているときに昔の嫌なことを思い出すことに気がついたとシェアされました。
気分が落ちている原因については、親からのプレッシャー、人に優しくできない、人を傷つけてしまうのではないかと心配になる、追い詰められている感じがする、過去の人間関係の失敗を回避しようとして人から逃げていると人から指摘されて自分もそう思う、自分に自信がない、自己肯定感が低いとご自身であげられました。
こちらについては、ご相談者さんのことをよく知っている参加者さんから、「以前は困ったことの渦中にいたけれど、今は自分のことを客観視できるようになりましたね」と肯定的な意見が聞かれました。
これらのお困りごとについて、参加者の方々から、「人に優しくできないと思っているということは、人に優しくしたいと思っているのですね。自分にしてもらいたいことを人にしてみてはどうですか?」「ものごとのネガティブなことに目がいってるけど、ポジティブに捉えてみてはどうかな?」「起きていることの良いことに気づてみてはどうかな?」と助言がありました。
また、カップラーメンとか食べてないですか?と食事について質問があり、ご相談者さんはカップラーメンを食べているということでした。質問された方も以前、カップラーメンを食べていた頃にとても気分が落ち込んだ経験をし、最近では安い缶のお酒を飲んでも同様なことがあったと話してくださいました。食品や飲み物に含まれている添加物の影響もあるかもしれないと皆さんと共有しました。
これらの話し合いからご相談者さんは、親にあたってしまうことについて、親に「ありがとう」と感謝を伝え優しくしたいと思うと話されました。そして、考え方をポジティブに変えてみること、また食生活を見直してみるということでした。当事者研究が終了したときには、気分が楽になったと表情を緩められる姿がありました。
困っているときに相談できる場があることはとても大切ですね。そして、他の人も自分と同じように困ったことがあると知ると『自分だけではないんだ』と心が軽くなり、参加者みなさんも自分のこととして気づきを得る時間になりました。
最後は、本日の週替わりプログラムは「ザ自由創作!」。
先月に引き続き、割り箸アートやコラージュを行いました。活動に取り組みながら、お仕事の相談をしたり、成人式どうだった?と思い出話をしたりと楽しく有意義な時間になりました。
次週の週替わりプログラムは、第5週目「ストレッチ」です。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
作業療法士
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