2021年最後のデイケア、本日は4名の方にお集まりいただき、
連句では、近況や今後の予定に関する句が並びました。
続いては当事者研究。
本日は短めの時間設定で3本行うことができました。
1本目のテーマは「問題に正面から取り組まない」という、ご自身で行われた研究の報告でした。
ご自身の中学生の頃の思い出と今の状態を考えてみると、自分は、問題に正面から取り組んでしまう傾向にあると気づかれたとのこと。
当時はご友人が、正面からではなく違う面から取り組むことに気づかせてくれていたそうなのですが、
これからは自分自身でそのご友人の役割を果たしたい、問題解決という目的地に向かって、
決められた道だけではなく、それ以外の道や回り道をして目的地に辿り着くことも考えていきたい、と思い至ったとのことでした。
回り道にこそ、楽しみや新たな発見があったりもしますよね。
今後発表者さんが、のんびりと、たまに道草を楽しみながら歩まれることをお祈りしております!
2本目のテーマは「嫌いな人とどう付き合うか」。
発表者さん、先日とあるところで、「嫌いな人」ができてしまったとのこと。その人から逃れたいけれど、状況的に逃れられない。揉め事にはしたくないので、うまくやり過ごすにはどうしたらいいか、お困りとのことでした。
皆さん、自分の「嫌いな人」が連想されたようで、皆さんがその苦悩を共有されていましたが、最終的には、完全に無視をすることがいいのではないか、という意見に発表者さんはご納得された様子。
しかし、今回は、無視という対応が可能な状況でしたが、それができない関係性の中で「嫌いな人」ができることもあるでしょう。そういう時はどうしたらいいんでしょうね、、、と皆さん自分事として頭を捻っていらっしゃいました。今後の研究課題として取っておきたいと思います!
3本目のテーマは、先週の「イライラすると独り言が増える」の続編「ブツブツ言ってしまう」です。
嫌なことを思い出すと、頭の中で言い争いが始まり、それが独り言として出てしまい、だんだんイライラが募り、暴れてしまうこともあるとのこと。
このループから抜け出したいとおっしゃっており、皆さんからは、どんな時にこれが起きるか、などの質問も飛び交いますが、最近はパターンが見えなくなってきており、対処の仕方もわからなくなってしまっているそうです。
そこで、お一人の参加者さんが、「サッカー部で練習をしているときに、コーチがいつも練習しているサッカーコートで、ハンドボールとバスケットボールをするように言った。よくわからずに従ったが、その後サッカーの練習に戻った時に、それまでと見える景色が変わり、サッカーへの取り組みが変わった」という経験から、そのこととは全然違うことに取り組むことで、いろいろなことが見えてくるかもしれないというアドバイスをくださいました。
発表者さん、「かといって、他にやることが何もなくて、、、」とすぐに取り組めるものは思い当たらなかったようですが、ひとまずは、他の参加者さんから出てきた、イライラを発散する方法として、パンチングマシーンの活用を試してみます!とのことでした。
まずは、パンチングマシーンの効果に期待したいと思います!
締めくくりの週替わりプログラムは「好き」をプレゼンテーションです。
いつもはテーマを決めずにお話しして頂いたのですが、今回は皆さんからテーマを募り、「好きな英語」「子どもの頃好きだった遊び」「好きなアーティスト、曲」でプレゼンテーションをすることになりました。
皆様、ご自身のお好きなものを熱く語ってくださり、この年末年始にぜひ試してみたいなあと思えるようなお話ばかりでした!
次回の週替わりプログラムは、新年特別プログラム「連句書き初め大会」を行います!
2021年に皆さんが詠まれた句の中で、特に素敵な句を当院で選ばせていただき、
それを書き初めの題材にしたいと思います!
筆や墨汁を使わず、ペンで書く簡易版書き初めとなります。
初めての方の参加も可能ですので、どうぞお気軽にご参加くださいませ。
精神保健福祉士
最近のコメント