春の土用に入りました。
医学が発達していなかった頃の人々は、季節の変わり目であるこの時期は無理をせず養生して過ごすようにしていた様です。
現代を生きる私たちも、こうした智慧をうまく生活の中に取り入れていきたいものですね!
本日のデイケアは4名の方にご参加いただきました!
今日も連句からのスタートです。
ジャンキでファンキな1週間 PS. FBコミュニティーに参加しました、ギリギリが苦手で、今後巡ってくる確信のない時を信じて準備しておく、今週の金曜日 葉山中学校の葉山町役場に行って 楽しいお話しに行く、何も無かった
と、ご自身の気持ちに向き合い、紡がれた句が並びました。
本日の当事者研究、一つ目のテーマは「怒りのマネージメントについて」です。
ご発表さんは、ネット上での物品の購入場面で相手の言葉の選び方、対応の取り方に怒りが込み上げてきたことがあったことをお教えくださいました。その場では相手に対して気持ちをぶつけずやり過ごされ、その後もイライラを引きずってしまった様です。
以前の自分は相手に気持ちをぶつけることも多かったが、大人になるにつれ相手にぶつけても意味がないな、と感じる様になったり、
弱い人の気持ちがわかるようになったが故に、どんな相手にも背景があると想像し、言えなくなったりと、自分の気持ちが表現できないことでの蓄積も感じていることが見えてきます。
ある方は、理不尽なことに対してはしっかり相手に思いを伝え、怒りに任せて相手を罵倒しなければ、言って良いことなのでは?と提案してくださいました。ご発表さんも「言えばよかったかな〜」と思いを巡らせます。
これまでご発表者さんと何度も一緒にデイケアに参加してくださっているある方は、
「●●さんは優しいから、相手に言ってしまうとそれはそれで罪悪感を持ってしまうこともあるかもしれないですね」「相手に当たらなかった●●さんはすごいと思います。そう言う自分を褒めてください」
と、このデイケアの時間がお互いのことを深く理解していきながら、相手の気持ちに寄り添う時間となっていることが、とても素晴らしいと感じました。
その後、「怒りが起きる原因」には「相手に対する期待」があるのでは?と話が進みます。
相手に期待すると、そのズレに対して怒りが生じる。
であれば、期待せずに生きていく。この言葉はネガティブなことではなく、希望を与えてくれる一部の人がいることを胸に抱き、感謝する、そうすることで怒りは消えていくのではないか、との意見がありました。
こうした心の持ち様、スタンスの大切さはご発表さんも納得のご様子でした。
そして二つ目のテーマ、「自信が持てない」です。
自信が持てないことの背景には、過去の罪悪感が消えない、親に八つ当たりをしてしまう、友達にもイライラしてしまう、といったことが絡んでいる様で、ご本人の複雑な胸の内を打ち明けてくださいます。
自信が持てなというご発表さんに対して、
以前よりもずっとネガティブさが減っていること、人を心配することができていること、ご自身を客観的に見つめるようになっていることなど、自信を持って良い部分が沢山あることが伝えられます。
ご発表者さんは過去の出来事についてお話しになりながら、
どうしても自分はひどい奴だという気持ちが抜けないこと、ひどいことだと分かっているのに自分を止められずにひどいことを言ってしまうことがあることに苦しんでいるご様子でした。
ある方が、自分と相手とはミラーだから自分の苦しみを外に出すことより、自分が心地よいことを増やし、それを相手に出してみたらどうか?と提案してくださると、
コンビニやエレベーターでありがとう!と言ってみるのはどうか、
小さなところから気持ち良い言葉を発していくことがスタートになるかもしれないとみんなの意見がまとまっていきました。
残すところ30分弱のお時間でしたが、ここからコラージュも行いました。
みんなで血液型について雑談をしたり、自由に寝転がったりしながらリラックスした時間を過ごしながら、思い思いのコラージュが出来上がりました。
次回4/27の週替わりプログラムは、以前のデイケアでも盛り上がった「子どもの頃の遊び」を行います。皆様のお越しを心よりお待ちいたしております。
公認心理師
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