夏本番!じっとりと暑い日が続くなか、本日のデイケアは6名の方にご参加いただきました。
まずは連句から。
私の人生は成功している、裏バイトでけっこうお金をゲットできた、頭痛がなんとか解消した、落ちついた生活、家でサワーを飲んで楽しかった、心すっきり日月連続面接OK、一期一会ありがとうございました、という句が並びました。
連句を発表しながら、参加者の皆さんが近況や思い思いの事を話され「もう当事者研究みたいだね」というお声があがったくらい盛り上がりました。気がつくと3時間のプログラムの半分が過ぎ、自由でありながら深く話せた良い時間になりました。
続いて当事者研究は、「1人での生活をどう構築するか?」というお困りごとがテーマにあがりました。
相談者さんは、ご両親との生活でストレスが高まり病状が悪化するという状況から、お互いのためにご両親と距離をとり1人暮らしの準備として、4週間のホテル生活をスタートされ半分が過ぎた頃でした。
ホテルで過ごす1人の時間は、とても楽で心地の良い反面、当初やる予定にしていたことができておらず焦り、残りの2週間をどうしていけば良いか相談したいということでした。
ホテル生活を始める前、当事者研究での話し合いをもとに①運動をする②良い食生活③お金を稼ぐことをやる、と決めていたようでした。いざスタートしてみると、ついついゴロゴロ寝てしまい、やろうと思っていたことができず罪悪感も感じているとのことでした。
収入がないことも不安で、友人から起業の話を持ちかけられ、1人暮らしをするためにやろうという思いもあるようでした。
参加者の方からは、「できていないと思わなくも良いと思う、ホテルでの1人暮らしは大きな一歩、できている!と思っても良いと思うよ」「今は心を休める時間」「焦らずゆっくりいけば良いと思うよ」と肯定的な応援の言葉がありました。
そんななか、相談者さんと付き合いが深い方からは「親を避けても起業となるとストレスがかかることは同じだと思う。まずは体調を整え障害者年金などで生活を安定させることを考えた方が良い。すぐに起業ではなく、作業所やバイトなどスモールステップで考えた方が良いと思う…」とご本人を心から心配した具体的な助言もありました。
最後に相談者さんからは「視野が狭くなっていたけど、もっと広く他の選択肢も入れて考え、親と話し合ってみる」と前向きな言葉が聞かれました。
共感や肯定的な言葉には勇気をもらうことができますね。そして、親身に考えてくれるからこその厳しい言葉には愛を感じました。本音で語れる場があることは、本当に心強く大切ですね。
最後に、第1週目の週替わりプログラム「絵月記」では、先月の振り返りをそれぞれが自由に絵で表現しました。
次週の予定ですが、
次週から月末まではコロナ感染予防の為、デイケアをお休みとさせて頂くことになりました。
9月以降の再開の見通しにつきましては、8月末にHPに載せる予定です。
お電話での問い合わせも承っておりますのでいつでもお気軽にご連絡ください。
作業療法士
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