2022年第1回目のデイケアです!
皆様、今年もそらうみクリニックデイケアをどうぞよろしくお願い致します。
本日は4名の方にご参加いただきました。
連句では、新年の抱負や年末年始の出来事についての句が並びます。前回デイケアより2週間空きましたが、皆様充実した日々をお過ごしのようでした。
続いて、当事者研究。
1本目は、「加害者にならないためにはどうすればよいか」です。
相談者さんは、人に見られている場面で意地悪をされたり、叱責された時、その姿を見られた恥ずかしさから、その後で気を遣って優しく声をかけてくれた友人や部下に対して、冷たい態度をとってしまい、自分が相手を傷つける加害者になってしまうことがあるとのこと。
相談者さんとしては、自分に対して反発してこない相手に対して、そのような態度を取ってしまう自分の狡さをなんとかしたいけれど、その時は頭が真っ白になってしまい、コントロールできないことに困っていらっしゃるとのことでした。
皆さんから色々な質問が投げかけられる中で、恥ずかしいという気持ちが出てくるのは、「〜しなければならない、〜べき」というような考えがあるからかもしれない、という発見もありました。
そして、具体的な対処法としては、冷たい態度を取る前に、「ありがとう」という言葉だけでも出してみる、もし冷たい態度を取ってしまった場合は、謝るなどのアフターケアをするようにする、という方法が出てきました。
“加害者“にならないことも大切ですが、万が一誰かを傷つけてしまっても、素直に謝ることで、修復の可能性は高まりそうです。相談者さんは、子どもの頃は後日謝っていたんだから、大人になっても同じですよね、アフターケアという意識がなかったことに気づきました、とおっしゃっていました。
2本目は、「ブツブツ独り言が少しもなくならない」です。
こちらのテーマは何度か出てきているテーマですが、デイケア前日に、独り言の内容が酷く、聞いているのが辛いとご家族から言われ、この件をデイケアで相談してくるように言われたとのこと。
ご本人としては、独り言を言うことで発散することもあるからやめたくない気持ちもあるとのことでした。ならば、家族に迷惑がかからないように、独り言が出始めたら自室にこもるようにするのがいいですね、という案に相談者さんも同意されており、まずはそれを実践してみようということになりました。
デイケアが相談の場として活用していただけていることを大変光栄に思います!
3本目は、困りごとというよりは意見交換を、というご希望のもと、「同調圧力」というテーマが上がりました。
皆さんのご経験をもとに、さまざまな意見が上がり、文化的な特徴や“世間体“の実態、それらを自分の中でどう処理していくかについて考える時間となりました。
最後に、週替わりプログラム「連句書初め大会」です!
去年詠まれた句の中から、豪華商品(!)とともに、「ユーモア賞」、「アゲアゲ賞」、「さわやかで賞」、「ほっこり賞」を授与させていただき、それぞれご自身の受賞作品を色紙に書気、本日のデイケアは終了となりました。今年一年も素晴らしい句に出会えることを期待しております!
来週の週替わりプログラムは「絵月記」です。2021年締めのひと月はどのようにお過ごしだったのでしょうか。去年を振り返りながら、作品を仕上げていただければ幸いです。
皆様のご参加を心よりお待ちしております!
精神保健福祉士
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